私は変な声をだしながら、その場にヘタリとへたり込む。


胸に手を当てても、なかなかドキドキはおさまらなくて……


「歩くん、凄く怒ってたな…」


やっぱり昨日、部活休むんじゃなかった。

恋愛授業も……


「でも私、歩くんといたら心臓がいくつあっても足りないんだよ?」


そのことを分かってるのか分かってないのか……


余裕たっぷりの笑顔の歩くんの姿が、頭から離れなかった……。