レンズ越しのあい



何かが……変わってしまうのかな?


「まさかね、満里奈から切り出してく るとは思わなかった」


困ったように笑う七海。

少し……心が痛い。


「でもさ、あたしは付き合いたいと か、そういうのは考えてないわけよ」

「え……?」

「そうなるとさ、もしかしたら理想と か憧れとか、ただ見てるだけでいいの かなって……本当は恋じゃないのか なって思う」


恋じゃない……?

七海、そんなこと思ってたんだ……。


「でも、それならあたしだって……」

「満里奈は違うよ。見てるだけじゃな かった」

「え……?」

「撮ってたじゃない……」


……あ、あの時……!!