狼クン達のオリの中【完】

よろよろしながら部屋に帰ろうとしたあたしに、綾瀬涼が近づく。


「鼻の下のびすぎー」


「は?」


「君も・・・」


「うん?」



綾瀬涼が、儚げに笑う。


よくわかんないけど、胸が痛い。


何?


じっと見つめる視線の先で、フっと視線をはずして、せつなそうな顔をする。



「君も、やっぱり・・・優しい男の方が好き?」


「へ?」


「優兄みたいな・・・さ」


「え・・・なんで?」


「だって・・・君」


はぁっと軽くため息をつく。