狼クン達のオリの中【完】

「え?
何?」




驚くあたしの横。


「涼の登場じゃない?」


優の声がして、明かりが点いた。



鳴り響く拍手と、お洒落なスーツ姿の綾瀬涼。



そのあまりに派手な登場に、呆気にとられるあたしの横。



優がボソっと呟く。



「俺は、ゴンドラで降りてきたけどね」


「はぁ?」


「もちろん、ドライアイスつき」



って、一体どんな世界?



大人に囲まれ、にこやかに対応する綾瀬涼の大人びた姿を遠くから眺め、自分の家との差に愕然とする。




うちのパパ・・・。


会社、倒産しちゃったしなぁ・・・。



がっくり肩を落とすあたしの肩を、そっと優が抱く。



「大丈夫。
俺達の式の時は、もっと派手にしてあげるから」



って、触るな~!!