狼クン達のオリの中【完】

ビクッとしたあたしの手を唇に触れさせ。



「おまえが今触っているのは、誰の唇だ?」



面白そうに、ニヤッと笑う。



「あーあ。
耳まで真っ赤。
かわいいね?」



あたしの耳に息を吹きかけ、かすかな甘い痛みを耳に残す。



「きゃっ・・・」



身をすくめたあたしに。



「あーあ。
楽しみは、今夜にとっておこうと思ったのに」



チュッ。



唇を首筋にあてられ、甘い刺激が背筋を走る。



「あーあ。
そんな顔しちゃって」



綾瀬涼の指があたしの唇を撫でる。



「かわいくて、やめられないね?」



「え?」



「言っただろ?
君には意地悪したい・・・って」



綾瀬涼の瞳に、光がともる。



「もう、待てない。
さらっていい?」



甘く。

切なく。

真剣に。


綾瀬涼が、眉根を寄せる。