狼クン達のオリの中【完】

鳥肌の立った腕をさするあたしの顎を持ち上げ、優が綺麗な笑顔を見せる。



「楽ちみでちゅね~」



って、この変態やろう!!!




あたしが、ギリギリ歯軋りした時。



「そいつに、触るな」


綾瀬涼のピリピリした声が聞こえ。



バシッ!


あたしの顎にあった優の手を振り払い、綾瀬涼が優の腕をがっしりつかみ。



「さぁさぁ、行きますよ。
お兄様?」


仏頂面のまま、優を引きずる。



「また後でね~」


ヒラヒラ手を振る優に寒気を覚え、ブルっとしたあたし。



今度は、薫があたしの頭をポンと叩き、振り返らずに横をスタスタ通りすぎる。



「ごめんね~。
ボク・・手加減しないよ~」





この状況を隣で見ていた蘭ちゃんが、ここで一言。



「綾瀬くんと薫くんだけじゃなくて、優さんまで・・・。
由梨ちゃん・・・なんかうらやましい・・・ね?」




って、うらやましくなんかないですから~!!!