狼クン達のオリの中【完】

案の定、真っ赤な顔をして怒る先生に、薫はいつもの小悪魔笑顔で笑い飛ばす。



「冗談だよっ」



首をすくめ、舌を出したかわいい薫の仕草に、先生は一瞬黙り込み。




その隙に、優が話しだす。



「もともと、球技大会は生徒会の行事ですし。
それに、薫も涼も本気で女の子を商品にしようなんて、考えてませんよ。
兄弟で勝負したい・・・なんて言うのが恥ずかしくて、あんなこと言っちゃったんじゃないですか?」



優は、優雅な微笑みで、空気の色をピンクにさせる。



「なぁ?
涼?
薫?」



にっこりと。

花が開くかのような、匂い立つ美しさで、綾瀬涼と薫に微笑みかけ。



「それに、生徒会長の私も参加しようと思っていますし」



そう言って、自分のゴルフバックを指差す。