狼クン達のオリの中【完】

「は?」



「だから、オレのこと好きかって聞いてんの」



握られた手のあたたかい優しさに反して、冷たい意地悪な声に。





「好きに決まってるでしょ!!
こんな時に、何言ってんのよっ!!
バカっ!」




手を振りほどき、綾瀬涼の頭をポカンと叩く。




「じゃあ、証明できるよな?」


「は?」


「優勝して、堂々とオレに好きって言ってみろよ」




綾瀬涼は顎に手をあてニヤリと笑い、片方の手で大歓声の観客を指差す。





「オレ、アイドル並みに人気あるし?」




口の端を歪ませた、意地悪な綾瀬涼の顔に腹が立ち。


あたしは鼻息荒く、ズンっと立ち上がった。




「やってやろうじゃないのっ!!!!」