狼クン達のオリの中【完】

「え?
あれって・・・」



「そう。
ボク。
木下蘭には、きつく口止めしてね?」




そう言って、ニヤッと微笑む。




「あんたもすんなりボクに落ちればよかったのに。
そうすれば、こんな手荒な事、しなくてすんだのに」



西園寺くんは顔を歪め、あたしの制服を左右に引っ張り、ボタンを引きちぎった。




「恨むんなら、綾瀬涼を恨めよ?」




そう言って、あたしの胸に顔を埋めた。





「嫌っ!!
どいてよ!!」



押しても、叩いても、蹴っても。



男の子の力は強くて。



ドアを見ても、今までのように薫が助けにきてくれる気配はなく、あたしは目の前が真っ暗になった。