狼クン達のオリの中【完】

「薫・・・」




「か・・・・可憐さんのことも、きっとなんとかしてくれるって!
だから不安に思うことなんて、何もないって」




薫があたしの頭を優しく撫でる。




「か・・薫。
あ・・・あたしね?」



「うん?」




「あたし。
あたし、本気で薫のこと好きだったよ?」




「そう?」



「でもね?
綾瀬涼のことは、もっともっと好きだった。
ごめんね」



あやまるあたしに。





「別にいいんじゃない?
ボクはお姉ちゃんのこと本気じゃなかったし?」



震えながら何度も言う、薫の優しい嘘が心に沁みる。