狼クン達のオリの中【完】

なおも、笑い続ける綾瀬涼に。



「ち・・ちょっと!
落ちる!!
落ちる!!
笑わないでっ!!」



必死に訴える。


でも、あたしの願いをスルーして、綾瀬涼は肩を揺すり続けた。




「もう!
ホントに、王子様だと思ってたんだから。
いつもクールだし、頭いいし、顔はもちろんスタイルもいいし。
いつも完璧で、欠点なんかないし・・・」




「まーね?」



綾瀬涼は長い間歩いた末、やっとあたしを下ろした。



「女の子はもちろん、男だって落とせる自信あるし?」



あたしの瞳を覗きこみながら、自信たっぷりに言う。



「はぁ?
あんたが言うと、冗談に聞こえないんですけど・・・」



ホントに、男だって落とせそうなんだもん。


男の子を抱きしめる綾瀬涼を想像して、ちょっと赤くなる。



「バーカ。
何想像してんだよ?」