狼クン達のオリの中【完】

「まさか、知的でクールな王子様だと思ってた。
なんて、言わないよな?」




「えーーー?
何でわかったの?
思ってた。
思ってた!!
でも最近は、エロ悪魔だとも思ってたけどね」




「はぁ~?
エロ悪魔ってなんだよ。
マジうける」



綾瀬涼は、肩をゆすって大笑い。





綾瀬涼に担がれて見る景色は、高くて。


木々の緑も、花の赤も黄色も、光輝いて。


鳥のさえずりさえも、金色の音を奏でる。




きっと、あたしが好きなのは、綾瀬涼だよ。


ずっと好きだった人だもん。



でも、あたしは別の人の手をつかんでしまった。





綾瀬涼を好きでいられなかったのは、あたしの弱さ。


近くの優しさにすがりついてしまった。