狼クン達のオリの中【完】

公園に入り、池のまわりをだらだら走る女子の背中に、先生の声が響く。



「ほらっ。
しっかり走れっ!」



そう言いながら先生はあたしを追い越した。






「あんたさ~」



先生が先に行くと、のろのろ走っていた藤本さん達があたしに近づいてくる。



「薫とつきあってるんだって?」



「調子にのってんじゃないよ」




口々に言ってくる。




「別にいいでしょ。
綾瀬くんじゃないんだし、ほっといてよ」



あたしがだるそうに言った瞬間。

膝がガクンとするのを感じた。