「お姉ちゃん行こっ」


薫がかわいい笑顔をあたしに向ける。



「お姉ちゃんボクの彼女だよね?
それとも・・・・」



薫はあたしに顔を寄せ、大きい目に力を込める。




「それとも・・・。
もう、裏切っちゃったりする?
ボクのこと」




「え?」




薫の大きな瞳に、一瞬影が落ち。



次の瞬間に消える。



「まさか・・・。
お姉ちゃんはそんなことしないよね?」



大きい目をかわいく輝かせ、甘えた声を出す。



「行こっ」



「う・・・うん」



あたしは綾瀬涼を気にしつつ、うなずいた。