「それで風邪ひいて寝込んでも。
学校行くって暴れたんでしょ?
お姉ちゃんが心配だからって」






「薫!
もう止せっ!!」





「案の定、お姉ちゃんいじめられて。
でも、元はといえば、涼兄がはっきりしないからいけないんでしょ?
お姉ちゃんに嫉妬してほしくて、回りくどいことしちゃってさ。
バカみたい」




「薫・・・おまえ・・・」




「知ってるよ。
それぐらい。
そのくせ、学校ではクールなイメージを崩さない・・・。
って何だよ。
何もしなければ、何も手に入れられないよ?
ホントに欲しければ、学校でも必死になってみたら?
涼兄だったら、かっこ悪いなんて言われないんじゃない?」



薫は、口の端を歪めて、ニヤリと笑う。