狼クン達のオリの中【完】

「お姉ちゃんはボクの彼女だから、手・・・出さないでね?」




薫の鋭い視線が、あたしの左横に注がれる。




「涼兄も好きなんでしょ?
お姉ちゃんのこと」




え?
薫・・・?




「ずっと好きだったんだよね?
初めて会ったあの日から」



何?
初めて会った日?
薫・・・?




「そうじゃなきゃ・・あの絵・・・飾らないよね?」



絵?
何の?
どういうこと?
薫・・・?




「それに・・・・。
プールで助けたり、しないよね?」




「薫!!!」




綾瀬涼の動揺した叫び声と、走ってくる足音。