狼クン達のオリの中【完】

「ち・・・・ちょっと!!
待ってよ・・・」



薫を追いかけたあたしの目の前で、薫は立ち止まり。


両手を口にあてて、叫んだ。






「ボクは、小泉由梨さんが大好きです!!
ずっとずっと好きでした!!」




「か・・・薫?」




びっくりして薫に抱きつき、口を塞ごうとするあたしを抱きしめ、なおも叫び続ける。



「やっとボクの彼女になってくれて、すっげぇ嬉しいです!!」




普通にしていても目立つ薫の叫び声に、みんな興味津々立ち止まる。




「か・・薫・・。
恥ずかしいからやめてよ・・・」



「やだね。
好きな人のことを好きって言って、何が恥ずかしいの?」



薫は真っすぐな瞳をあたしに向けた。



「あんたが信じてくれるまでやめないから」



そう言って、また叫び始める。