狼クン達のオリの中【完】

そのかわいいしぐさと声に、クラス中の女子の目がハートになって。


女の先生も「え・・・えぇ・・」とうなずいてしまった。



それを見て薫は、おねだりするような甘えた瞳であたしに言った。


「ねぇ・・・。
行こっ」



かわいい瞳と声に対して、あたしの腕を引っ張る力は強く。



そのギャップに、一瞬顔が赤くなる。




女子の悲鳴に近い歓声の中、薫はあたしを教室から連れ出した。



廊下でも。


女子の歓声と興味本位の視線の中。


薫はあたしの腕をつかんで、真っすぐ突き進んだ。




「ね・・・何で薫がここにいるの?」


引っ張られながら、照れ隠しの気持ちもあって、しゃべりかける。