狼クン達のオリの中【完】

上の空のまま、学校へ。



あけた靴箱には何も異常がなく、あたしはちょっとホっとしながら教室のドアを開けた。



そして、いつも通り、綾瀬涼を探す。



席で本を読む姿を見つけて、嬉しくてテンションがあがる。



やっぱり、綾瀬涼のいる教室っていいなぁ。



華やぐっていうか、空気も違うっていうか。



ポカンと口を開けて、うっとり綾瀬涼を見つめるあたしの不気味な(?)視線に気づいたのか、悪寒がしたのか、綾瀬涼があたしの方を見た。



ま・・・まずい。



見てるのがバレる。



急いで目を逸らそうとした瞬間。



明らかに、ニヤッと笑う綾瀬涼と目が合った。



ひぃやぁぁぁ・・・。



切れ長の綺麗な目の淵にだけ笑いを含ませて、あたしにだけわかるように、意地悪そうに微笑む。





う・・・。

綾瀬涼。

性格悪っ!!!