思わずゴクリと生つばを飲んだあたしに、追い討ちをかける、綾瀬涼。


長い足をたたみ、腰を落として――…


「もっと近くで見たい?」


囁き、綺麗な顔を近づける。




「君、見つめすぎ・・・」


フっと甘く笑い――…


「キス・・・してほしい?」


――あたしを試す。



綾瀬涼の吐息が頬にかかり、魔法にかかる。