狼クン達のオリの中【完】

はぁ・・。




軽くため息をついて、ホックをはめたあたしに、薫はまた口を尖らせる。




「そこは、怒るところでしょ?
お姉ちゃん?」



言いながらあたしの瞳を覗き込む薫の目が真剣で、あたしはちょっと・・・ドキッとした。



「バ・・・バカっ・・」



元気付けようとする薫の優しさに男の子を感じて、あたしは横を向いた。




「あーあ。
お姉ちゃんを守ったって思ってるのは、ボクだけ?」



「は?」



「ねーねー。
なんか、ご褒美ないの?
ボク、頑張ったんだよ?」



薫は大きいかわいい目で、下からあたしを覗き込む。