狼クン達のオリの中【完】

もがいて、暗示の糸を切り刻み、疑問を口にする。



「え?
どうして、あたしの名前・・・」



「当たり前でしょ?
俺を誰だと思ってるの?
学園の生徒会長・綾瀬優だよ?
生徒の名前ぐらい覚えてるに決まってるだろ?」



花が開くように優雅に微笑む。



「はぁ?
覚えてるのは、女子生徒の名前だけだろ?
女たらし」


綾瀬涼が、フンと鼻を鳴らす。



「失敬な」



顔を歪める綾瀬優の後ろから、ひょっこり顔を出すかわいい少年。




「わーい!
お姉ちゃんだ~!!」



ダダダ・・・っとあたしに駆け寄り、あたしに抱きつく。