狼クン達のオリの中【完】

あたしの頬に押し当てられた、綾瀬涼の胸。


その大きさと、固さに男の子を感じる。


そして、綾瀬涼の心臓の鼓動にドキドキしつつも、その体温のあたたかさに、ホッとする。



綾瀬涼はあたしを抱きしめながら、あたしの腕や背中をさすり、あたためながら聞く。


「寒くない?」


「うん」


綾瀬涼のあたたかい腕の中。


うなずいたあたしに、綾瀬涼は軽くため息をつきながら言う。


「よかった・・・。
いい子だから、もう一度眠りな?
オレが、ずっとこうしててやるから」



綾瀬涼のぬくもりに包まれて。

あたたかい言葉をかけられて。

そして、優しい瞳に見守られ。




あたしは目を閉じた。





綾瀬涼が、ずっとあたしのそばにいてくれたらいいな・・・。

そんな叶いそうもない夢を期待しながら・・・。