狼クン達のオリの中【完】

バンと席を立ち、あっかんべーをして、部屋に向かう。


ムカツク!!!




でも――…


次の日の学校。

綾瀬涼は、あたしを一度も見ることがなかった。




一体何?


綾瀬涼・・・何考えているの?



切なくなりながら、西園寺くんとの練習を終え、綾瀬家に猛ダッシュで戻る。


気合を入れなおして、小高い丘の上に立つ豪邸を目指す。


「ったく、こんな丘の上に家を建てるなよ!」


ブツブツ文句を言っても、近くはならない。


おまけに、タクシーに乗るお金もないあたしが頼れるものは、自分の二本の足だけ。


「く!
やってやろうじゃないの!!」


鼻息も荒く交互に足を出す、単純な動作を繰り返し、ようやく到着。