狼クン達のオリの中【完】

学校では決して見せない、甘い顔。


「おいしいよ?」


あたしの頭を優しく撫でる手。


学校で無視されたせつなさが胸をつき、今の甘さにしがみつきたくなる。


あたしの瞳の揺れを確認し。



「オレが食べさせてやるよ・・・。
口開けて」


綾瀬涼は、綺麗な唇にパプリカをはさみ、あたしに顔を近づける。



優が同じ事をしたときは、鳥肌が立ったけど、綾瀬涼には逆に吸い寄せられる。


綾瀬涼の魔法にかかり、あたしはちょっと口をあけた。


すかさず、綾瀬涼は、パプリカの先端をあたしの唇につける。



瞬間、あたしは我に返った。


げ!


無理だって!!