狼クン達のオリの中【完】

口元に差し出されたパプリカを前に、首を振る。


とたんに、綾瀬涼の表情が変わる。


「へぇ・・・君・・・。
オレが食わせてやろうとしてるのに・・・食べないわけ?」


瞳に力をこめ、冷たくあたしを威圧する。


「ほら、食えよ!」


って言われても、食べれるわけないでしょ?


苦手なんだって!
ホントに!!


たとえ、綾瀬涼であっても、きけないことはある!!


ぐっと口を閉じたあたしに、綾瀬涼は甘く微笑む。


「パプリカ・・・オレ大好きなんだけどな・・・」



そして、甘い表情、一転。


悲しげに、眉根を寄せる。


「それなのに、君が苦手なんて・・・悲しいな」


一瞬、間を置き。


瞳に甘い光を宿す。