子供の笑顔って、本当に癒される。
この子に出会って。風馬君に出会って、心からそう思った。
だから――――
「あのね、あたし…夢が出来たの」
「…へぇ?聞いてやっても良いよ」
「…保育園の先生!」
二年前のあたしなら思いつきもしなかった事。
子どものお世話をする。それがどんなに大変なことなのか、ちょっとづつ分かって来た。
それでも、やっぱりあの笑顔を見たいから。
子どもたちの無邪気な笑顔は、時に大人をも成長させる。
あたしは、そう思ってる。
「ふーん…。良いんじゃない?でも、ピアノ出来ないとなれないんでしょ?」
「それはもう、ピアノ教室まで通う位ですから!!安心なさって!!」
調子に乗って高笑いをすると、愛がびっくりして泣き出してしまった。
「……五月蠅いおばちゃんですねーっ」
留美が抱きあげる。
「愛――――!!どうしたっ」
兄が走ってやってくる。
「葉瑠!僕を見捨てたの!?」
……デコが腫れ上がった悠馬がやってくる…。


