現世にマリア様が居たら。
きっとそれは、優さんの様な人なのだろう。
他人にも、勿論自分にも愛を振り撒く様な、そんな人だと思う。
「…約束…します」
だって、ほら。悠馬が泣いている。
「…良い子ね」
そう言って彼を抱きしめる優さんの姿は、本当に愛に満ち溢れていた。
「……母さんにも、こんな風にして貰いたかった」
「…寂しくなったら、いつでも来なさい。
でもね、そうならない為に今から話をしに行くんでしょう?
大丈夫。きっとあなたと葉瑠ちゃんなら、何かを変えて戻ってこれる。
さ、行きましょう」
先陣を切って颯爽と歩く優さんの後ろを
ゆっくりと追った―――――――――。


