どういう思いからそう言ったのか…。



考えるだけ考えて


自意識過剰なんじゃないの、と自分を叱責する。



でも…。




友達だとは…思ってくれてるって、思っても良いんだよね…?




浮かれたあたしに、普段のテンションに戻った兄。


いつもより表情が柔らかくなった杉澤君に、それを見つめる留美。



雪さんはあたし達を見守る様な眼差しで見ていたし、優さんも楽しそうに鼻歌を歌いながら夕飯の準備をしていた。




幸せなあたし達。幸せな時間。




多分、絆の様なものを感じていたと思う。



心から信じる事の出来る人たちが多く集まるこの中で




ささやかな幸せを信じて疑わなかった。






そんなもの






もろく崩れ去っていく事など知らない






この瞬間だけは。









幸せ





だった―――――――――――…………。