その時の事を思い出して、少し顔が熱くなった。
留美はそれを見て
「やっぱり誰か居るんだー!!」
と興奮し始める。
兄は
「何!?何処の誰だ!俺が見極めてやるから連れてくるが良い!」
そう言って空中に向かって攻撃を始めた。
「まさか、この前俺がドロップキックをお見舞いしてやったあの男じゃないだろうな!?」
「……巧実君ね。違うよ。
って言うか、あたし彼氏がいるって言った覚えないんだけど…」
二人で盛り上がっちゃってさ。全然人の話も聞いてくれない。
「要さん。葉瑠にだって好きな人位居ても良いじゃない!
あたしは応援するよっ」
「まぁー…そうだな。好きな男位は許してやるかー…。
でも、それも見極めてやる!連れて来いやぁ!!」
……どうしよう。
このテンションについて行けそうもないや。
あたしの話の筈なのに、あたし本人が話題に入れないって、どれだけ疎外感を感じればいいの。
聞こえない様にため息をついて、話題を変える。
「ところで、今日は留美までどうしたの?」
実家ならまだしも、親戚の家に上がり込むくらい親しくなったのか、と思ってしまった。


