帰りのバスの中。 ゆらゆらと揺れる。 身体も、視界も、何もかも。 その心地よさに身体を預け、とろんと重くなっていく瞼を重力に任せる。 寝てしまおう。 彼の事を考えながら。 彼の、現在(いま)の事を考えながら……。