そして、コテージに向かって
「先生!こっちです!!」
先生を呼んだ------。
向かってくる足音に身体を強張らせると、杉澤君があたしの身体を隠す様に前に出る。
「……逢坂さんは何も言わなくて良いから」
「え…?」
それはどういう事なんだろう…?
聞こうとしたけど、それよりも先生がここに来る方が早かった。
「何処だ」
「あそこです」
現れたのは担任の先生で、こちらを見て顔を歪めていた。
「………こんな時間に…。
二人とも、来なさい。コテージに帰るんだ」
静かな怒りを見せる先生の横で、紅葉が楽しそうに笑っている。
先生にチクってまであたしを苦しませたいのか。
…随分子どもみたいな事をしてくれる。
「……行こう」
「うん」
先生に連れられ、一旦コテージに戻ると、そこで紅葉は部屋に戻された。


