【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−

地元のインストラクター従ってなんとかっていう正式名称のある水着と酸素ボンベを着ける。


しかし、慣れない異物感からすぐ口から出してしまう。


「うえーっ。きっつい。なんでー?」


そんな私に、セット完璧なナツがクスクス笑っている。


ナツも酸素ボンベの先を握ったままで着けてない。


「やっぱり初めてはそんなもんだよな。大丈夫。俺もこれは苦手だから。はは」


なんて私にフォロー入れながら口にそれを入れるナツはやっぱり慣れてるんだと思った。


ああ、ナツの全てが海に似合う。


そういえば、ナツは元々沖縄の生まれじゃないってチラッとカズが言ってたけど、そんなの信じられない。


だって、この土地が、空間が、全てナツに馴染んでて、ナツを受け入れているように見えるんだもん。