今日はお店が休みだから、ナツがコマカ島のビーチにまた連れて行ってくれることになった。
今度は漁船じゃなくて、観光のために出されているフェリーに乗る。
この間みたいに二人きりにはなれないけど、穴場スポットなだけに人は多くはない。
イメージしていた海よりもずっとずっと透き通った色の海と、真っ白な砂浜の広がるコマカ島を見て観光客の人達が歓喜の溜息を漏らした。
私が目を少し細めて美しい光景を見つめていると、ナツが私の腰に手を回す。
少し香るナツのシャンプーの香に、思わず心臓が跳ね上がった。
なんて、嫌味もなく自然な動作なんだろうか。こんなにイイ男だから、きっと手馴れてる。