【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−

こんなに幸せな日々だけど、それでも百点満点じゃなかったって、私は思う。


私の心の中に、ひとつ、ずっと引っ掛かってるものがあったんだ。


それは『君をさらいに行くよ』という、あの日のナツの約束の言葉。


待てど待てど、一向にナツが私をさらいに来てくれない。それが、どこか寂しくて悲しかった。


それを解消する為に、私はどうしたらいいのか考えるというすべを覚えた。


だから考えて考えて、そして結論にたどり着いたよ。


待ってるだけじゃ、何も手に入れることなんか出来ない。だから、私、決意した。


ナツが私をさらいに来てくれないのならば。


…………私が、ナツをさらいに行くことにしたよ。