【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−




のどかな町並み。美味しい空気、アスファルトと私の歩く足音。


首元に揺れる、私のお守りが、太陽の光に反射して、優しく輝く。


星砂の入った瓶……私を、あの頃からずっと幸せへ導いてくれる、大切なもの。


やっぱりナツは最強だ。私、帰ってから、ずーっと幸せだったんだよ。


私はあの後、色々考えて、そして英語の教員免許を取ろうと思った。


ずっと自分が何をやりたいか分からなかったけど、ふと、思ったんだ。


ナツみたいに、笑顔を与えることの出来る先生になりたいって。


誰かが信じられる大人に、私が今度はなりないなって、そういう思いが強くなった。


まあ、ナツは本人いわく、今や『ただのしがないクラブハウスのマスター兼寮父のナツ』なんだけど。