「うわあ……体ベッタベタ。これはしばらくビール臭いだろうね」
夜も深い時間になり、お開きになる。皆それぞれ帰る場所に向かい、カズはアヤの家に泊まりに行った。
だから、今は私とナツの二人だけ寮に戻る。
「とりあえずシャワー浴びなきゃ。ベッドどころか椅子にも座れないや」
「そうだねー。冬花先に浴びる?……それとも、一緒に行く?」
少しだけ酔の回った瞳でナツは色っぽく笑うと、私の耳元で囁く。
「な!ひ、ひ、一人で入る!馬鹿っ!」
私は恥ずかしくなって、お酒のせいで全身が熱くなって、慌てて使っている部屋へ駆け込んだ。
そうだ、お酒のせいだ。決してナツのあの色っぽい瞳と声と、笑う顔のせいなんかじゃない。



