【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−

準備もぼちぼち、今この場にいる人達は騒ぎ始める。


私も最初こそ戸惑いがあったけどこの楽しい雰囲気に呑まれて、いつしか笑っていた。


信じられないくらいお酒を盛られて、漁師のオジイが持ってきてくれたらしい海の幸を食べて、ただただ笑った。


終盤に入ると、まるでプロ野球の優勝チームみたいなビールかけが始まる。


未成年のカズも、最年長のオジイも関係なしに、皆で子供のように大きな声ではしゃいだ。


私のために開いてくれたこの会。賑やかだった沖縄の日々を、更に根強く印象付けてくれた。


きっと、いや、絶対に、どんなに苦しいことがあってもこのひと夏の思い出たちが、私を励まして笑顔にしてくれるだろう。