海にいた人達との触れ合いも終わり、私達は再び寮へ戻る。
「ホンット、どこでも賑やかなんスね、ナツさんって。ビビりますわ」
寮の大広間には、長ったるい前髪をピンクのシュシュで結んだカズがいた。
「何ー?見てたなら、カズも三線持って乱入すればよかったのに。その方が楽しいじゃん?」
「そんなん嫌さあ。俺、意外と人見知りなんスからねえー!」
カズの言葉に、ナツは喉仏を上下させて笑う。カズが人見知りとかありえないってきっと思ったんだろうな。正直、私もそう思う。
本当のところ、その青白い肌が日焼けするのが嫌だっただけだと思う。
「はーもう、カズに爆笑させられるのも今日で最後かぁ、寂しいな」
「フユちゃんそれ、俺のこと馬鹿にしてないっスか?」
馬鹿になんてしてないよ。私は、ナツがいて、カズがいて、アヤがいたから楽しかったんだから。



