「ありがとうカズ。カズのそういうとこ、好きだよ」


私は自分と同じくらいの身長のカズに微笑むと、カズは耳だけ真っ赤にした。


「もう!フユちゃんの馬鹿!一瞬だけアヤさんから浮気しそうになったじゃん!なんかこっち来た時よりセクシーになった気がするし!」


「あー?浮気だと?テメー絞めるぞ!」


慌てていたカズは、アヤの登場で更に慌てふためく。


「よっ!こいつのことはいいから早く行っといで!こっちで手厳しく調教しとくからさ!」


アヤの言葉に、私とナツは顔を見合わせて、そして笑う。


「じゃあお言葉に甘えて、行こうか、冬花」


ナツは恥ずかしげもなく私の手を握ると、二人に笑顔で掌を振って歩き出した。