【完】“微熱”−ひと夏限定のセイシュン−

ナツに着いて行くと、どうやらそこはこのクラブハウスの調理場らしく、二人の若い男女が働いてる。


「おーい!新しい仲間連れて来たぞ!一瞬こっちにちゅーもくー!」


ナツが声をかけるとその二人がこちらを向く。


「ナツさん知り合いの娘さんなんだっけ?私、アルバイトのアヤ。よろしく!」


片方は黒髪短髪の明るそうな見た目で、左肩に猫をモチーフにしたタトゥーがカッコイイ印象の女性。


「同じくアルバイトの和成。カズって呼んでくれて構わないから!」


こちらは白金色のアシメにブルーの瞳が印象的な、細身で小柄な、多分私より年下の男の子。


ぶっちゃけ、どっちも派手。私が今まで関わって来なかった人種の人だ。