君は変人



久しぶりに4人で帰るか、と桜が嬉しそうに呟いた。

桜と川さんも仲直りしたし、やっとまた4人に戻れる。

そう思うとついつい顔がにやけてしまうんだ。


「ごめん、俺今日用事あって違うルートで帰るわ」

「えー、ゲン一緒に帰ろうよー」

「いや、本当にごめん。今日は無理。
今度また4人で帰ろうぜ」

「だって2人部活とかあるし…「分かった、頼朝また今度な」


桜にあたしの言葉は虚しく遮られ、憎悪の念を向けているうちにゲンは帰って行った。


「全く、これだから空気の読めない奴は困る」

「それ、ついさっきあたしだって思ったし!」


「頼朝、最近何かあったんじゃないか?」


あたしには全く思い当たる節がなくて、ゲンを頭に描いても出てくるのは笑顔ばかりで。

桜がどうしてそんなことを聞いてくるのかも分からなかった。


「私と桜でこないだ話してたの。
源最近元気ないんじゃないかって。
でも玲菜がなんとも思ってないんだったら勘違いかも」


「そう、なのかな?」

「頼朝は溜め込みそうなタイプだから心配だ」


いつもいつもゲンには頼ってばかりで、気付かなかった。

でも確かに心なしか最近、携帯の画面を見る回数が増えていたような気がする。

デート中に携帯禁止!って怒ったけど、本当は何かあったのかもしれない。


それなのに、あたし…、こんなの彼女失格だ。