「―――嫌だったよ。」
悠斗は悠太が本音(?)を言ったことが余程意外だったのか、目を大きく見開いた。
だけど全てを汲み取ったような笑みを浮かべて「やっぱりね」とだけ呟く。
なんだか微妙な空気が漂う中、現われたのは母だった。
―――またノックはしなかったけれど…
「悠太君、悠斗君、せっかくだから夕飯食べてってよ!今日はオムライスだから。」
―――グッジョブ、お母さん!
と心の中でガッツポーズをする。
二人は顔を見合わせてどうする?とアイコンタクトで話し合っている。
「…じゃぁ」
「いただきます…」
その返事を聞いた母は満足そうに部屋を出ていった。

