「はいはい…。待ってますね。」 あたしは素っ気ない返事をした。 悠太が廃墟の窓を見た。 「…もう、すっかり暗くなっちゃったね。」 「――ほんとだ…。もう暗いね。」 あたしと悠斗もそちらに顔を向ける。 「今日は帰ろうか?」 悠斗はこの部屋を後にしようとした。 「そだね。」 そのあとに引き続いて、あたしも悠太も出ていった。