チーズケーキを諦めて、職員室連行を免れるか否か…。
あたしの決断は迷うが、致し方ない…。
「チーズケーキをあげるので、宿題を手伝って下さい…。」
あたしは小さく呟いた。
やっぱりまだ、チーズケーキに未練があって二人が聞こえないのなら、またそれを腹に収めた後に改めてお願いしようとも考えたのだが…―――。
二人はきっちり聞いていた。
「了解した。」
「じゃぁさ、チーズケーキが腐んないうちに…、明日にでも行くとする?悠太?」
―――チーズケーキ優先ですかっ!
…いや、だいたいわかってたけど。
「そうだね、薫、明日お邪魔するよ。」

