――――まだ、熱がある…。
あたしと悠太の額が当たった瞬間、悠太から伝わる熱いものを感じた。
それは全身を取り巻き、あたしを安心感に満たさせた。
まだ、感じる…――――
悠太の熱が。
―――――何故かあたしは今、この熱が冷めないでいて欲しいと思っている。
額から胸に手をあてた。
こういうときは、それが一番だっていつかのドラマでやってたから。
…でも、わからないや。
なんでだろう、と思うたびにおさえているはずの胸が痛む。
――――わからないなら、いっか。
いつまでもわからないままのような思えたから、諦めた。
あたしも帰ろうと思って家に入った。