「えっ?何?」
その行動に理解ができなくて思わず声を掛けると、高橋さんはうんうんと頷いている。
不思議に思って首を傾げると、私の顔を見てお客様が思わず頬を赤らめると言う笑顔を見せる。
「いや、佐々木頑張ってるなって」
「は?」
「え〜片瀬さん、気付かない?」
「何を?」
「えっ何をって?」
「だから何?」
はたから聞くと漫才のようなやりとりを気が付くと高橋さんとしていて。
「もしかして・・・片瀬さん天然?」
「プライベートではよく言われるけど・・・」
「やっぱり〜」と笑いながら、チョイチョイと親指で少し離れた電柱を指差す。
いくら天然な私だって、ジェスチャーの意味ぐらい分かる!

