「今日は花嫁さんが主役ですもの。大変でしょうけどお手伝いしますので、何かあれば言ってください」 ニッコリと笑った顔にホッとするものの・・・ これでよかった? これでいいんだ。 最善の選択なんだよ。 やっぱり私の頭の中では グルグル・・・グルグル・・・ 同じことが回っている。 それでも体は勝手に動き、介添えをしてくれるお姉さんの手を握りながら前へ進む。 控室を出た私は、重い足取りを気付かれないよう、彼のことを考えていた。