祭壇の前には、タキシードを着た彼・・・涼一が優しく微笑んで立っていて。 私は皆から祝福されて結婚するんだと実感した。 もう出ないと思っていた涙が頬を伝う。 涼一との出来事が走馬灯のように頭を過る中、バージンロードを1歩1歩踏みしめ 「真央を、娘をよろしくお願いします」 「必ず幸せにします」 涼一と父の交わす言葉を聞きながら 私の手は父から涼一へと託された。