修ちゃんの手紙には私への愛が溢れるほど詰まっていて私は零れ落ちる涙を止めることができなかった。
もう一つの封筒には、挙式の後提出しようと事前に2人で書いた婚姻届が入っていた。
「修ちゃん・・・修ちゃん・・・ごめん」
私の心は切り裂かれたように悲鳴を上げていた。
泣き崩れる私の肩にそっと手が乗った。
「真央」
顔を上げると、優しい笑顔の母がいた。
「お・・・母さん」
「真央、辛かったね・・・だけど修司さんも辛かったんだよ」
そう言って肩を抱き寄せてくれた母の胸に顔を埋める。
「お父さん・・・それから佐々木さんも入ってきて」
私を胸に抱いたまま、母の口から零れた言葉に私は部屋の入口へと顔を向けた。

